ボクシングは喧嘩ではない
亀田、馬乗り左ストレート
「浪速の闘拳」亀田興毅(18=協栄)が総合格闘技に転向する? 2日に東京・新宿区の協栄ジムで行われた元日本フライ級ランカー臼井知史(33=ヨネクラ)とのスパーリング。亀田は最終の5回に臼井に足を引っかけられ、一緒にリングに倒れた。激怒してそのままマウントを奪うと、強烈な左ストレートを顔面に1発。父の史郎トレーナーに制止されて終わったが、ジム内には緊張した空気が張りつめた。
K−1、PRIDEの放送も熱心に見ている亀田は「マウント取って総合にいくかーって。関節を決めようと思ったわ。向こうもケンカならこっちもケンカや」とまくし立てた。相手には4回途中からクリンチ直後の意識的なパンチ、頭突きを抗議されていたが、すべて闘拳としての姿勢の表れだった。実は一方の臼井もPRIDEに参戦する美濃輪らにボクシングを指導している。「マウントで総合やるならオレは勝てる。向こうはわざと反則してきた。まあ亀田君のペースにはまったかな」と苦笑いを浮かべていた(日刊スポーツ)
ボクシングを舐めてるし、総合も舐めている。ボクシングはどつき合いだけれど、喧嘩ではない。ちゃんとしたルールというものがある。プロテストにルールに関する筆記試験もあると思うが、亀田はちゃんと答えられたのか。もっとも毎回出る問題が同じらしいので、暗記していけば満点が取れるらしいけれど。ルールが理解できていないのなら、プロ失格であるからリングにあげるべきではない。
見よう見まねで関節が決められるほど、関節技は簡単ではない。ポイントが数ミリずれただけで決まらないデリケートなものだ。総合に命をかけている選手たちに失礼だ。謝れ。
日刊スポーツのこの記事を書いた記者も大バカ。「すべて闘拳としての姿勢の表れだった」なんて書いているが、ボクシングを理解しているとは思えない。ボクシングを喧嘩と同じように思っている。すぐにボクシング担当から外れるべきだ。