表現の自由

<楳図さん宅訴訟>「景観乱さぬ」地裁が近隣住民の請求棄却
「まことちゃん」などの作品で知られる漫画家の楳図(うめず)かずおさん(72)が東京都武蔵野市に新築した自宅を巡り、近隣住民2人が赤白横じま模様の外壁の撤去などを求めた訴訟で、東京地裁は28日、住民側の請求を棄却した。畠山稔裁判長は「周囲の目を引く配色だが、景観の調和を乱すとまでは認めがたい」と述べた。

 自宅は井の頭公園に近い住宅街。住民側は「周囲から突出して目立つ配色で、静かな住宅街の景観を破壊する」として、景観利益(景観の恩恵を受ける利益)を侵害されていると主張していた。

 判決は「外壁の色彩に法規制や住民間の取り決めはなく、周辺にはさまざまな色の建物が存在するなど、良好な風景として文化的環境を形作っているとはいえない」と述べ、居住者に景観利益はないと判断。「建物の配色が不快を抱かせるとしても私生活の平穏を受忍限度を超えて侵害しない」と結論付けた。

 住民側は07年10月に提訴したが建物は08年3月に完成。壁は赤白の横じま(幅約48センチ)を基調に一部緑色で、屋根には作品のキャラクター「マッチョメマン」をイメージした赤色の円塔がある。

 景観利益を巡っては東京・国立マンション訴訟の最高裁判決(06年3月)が「法的保護に値する」との初判断を示し、生命や健康、財産を侵害しなくても著しく景観を乱す行為が違法となる余地を認めている。

 ◇楳図さん「いい結果」

 トレードマークの赤白横じまのネクタイで判決を聞いた楳図さんは「いい結果をいただき春をちょっと先に感じさせていただいた」と笑顔をみせ、住民との関係について「気を配りながら生活させていただく。時間が解決してくれると思う」と語った。

 住民側は「判決を検討し控訴するか決めたい。話し合いをお願いしてきたが応じてもらえず、心ならずも裁判の形を取った。残念に思っています」とのコメントを出した。【銭場裕司】

 古い町並みなどが残っていて、その町並みを保存するために一定の制限を加えると言うのは分かるけれど、閑静な住宅街という概念が曖昧だと思うし、だいたい住宅街で、殺人や強盗などの凶悪事件が起こると、ワイドショーなんかでは枕詞のように閑静な住宅街を連呼するわけで。
 TBSの『ピンポン」でやっていたけれど、田園調布では田園調布会という自治会組織が管理しているそうだ。役所への申請を出す前に、田園調布会に図面と完成模型を提出して、認可を得なければいけないそうだ。「ピンポン」では底意地の悪そうなじいさんとばあさんが写ってコメントしていたが、なんか検閲みたいで嫌だし、使いようによれば、嫌いな人間を排除することが可能なわけだしね。
 いずれにしても、表現の自由が守られてよかったと思う。

[PR]

<< 結局、暫定狙い , またゲンダイか >>