フィギュア黄金時代

安藤は金、浅田真も銀 フィギュア世界選手権
 安藤が4回転サルコウを飛ばなかったことを、批判する向きもあるようだが、キム・ヨナの得点が伸びなかった時点で、失敗する可能性の高い4回転サルコウを捨て、3回転サルコウに変更したことは、当然の判断で、賢明な選択だったと思う。もし、キム・ヨナが失敗せずに得点を伸ばしていたとしたら、当然4回転サルコウに挑戦せざる得なかったはずだ。
 こういっては何だが、浅田真央がキム・ヨナを逆転した時点で、ほとんどの人は浅田の逆転金メダルを予想したと思う。我々の脳裏に刻みつけられているのは、プレッシャーに弱く、一つのミスを後まで引きずり、ミスを連発してぼろぼろになる安藤美姫の姿である。ましてや最終組はキム・ヨナを筆頭にミスの連鎖反応とも呼ぶべき状態であったのである。
 しかし昨日の安藤は1年前の安藤とは全く別人だった。プレッシャーを克服し、ほぼノーミスで滑り終えたのだ。世界チャンピオンにふさわしい素晴らしい演技だった。
 浅田真央もよく頑張ったと思う。SP終了時にキム・ヨナに10点以上離された時には、金メダルはほぼ絶望かと思われたのだけれど、終わってみれば金メダルの安藤とはわずか0.64の差の銀メダル。やはりあきらめてはいけないのだと思った。
 中野友加里も十分に持ち味を出したとは言い難いが、頑張ってよく5位入賞を果たしたと思う。トリプルアクセルには失敗したものの、挑戦した姿勢がよかった。
 正に日本フィギュア黄金時代と呼んでも差し支えないと思うが、気になることもある。今年の世界ジュニア選手権でメダルがなかったということである。アメリカ勢が表彰台を独占し、日本人は水津留美の5位が最高だった。これは浅田真央に続く人材が育っていないということではないか。

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